介護職はやりがいのある仕事ですが、心身共に影響がでやすい業種とも言えます。特に介護現場において避けられない同僚や利用者との人間関係は、体力的な疲れだけではなく精神面にも疲れを感じるものです。施設の方針に納得できなくても、我慢を強いられ頑張ってしまうことで、うつ病などの精神疾患に繋がりやすくなります。

理由の1つが深刻な人手不足です。1人1人の業務負担が多くなり、休みや休憩が取りにくい環境は、疲労やストレスが溜まることでパワハラやいじめが起きることも。介護職は看護師やケアの専門職など、多様な職種と幅広い年齢層の人が勤務しているため、意見が合わず対立ししても納得がいかないまま業務を行わないといけないこともあるでしょう。施設の方針では、人手不足が原因で効率重視の業務になり、そのため利用者とのコミュニケーションが疎かになってしまい信頼関係を築くことが難しくなることもあります。。自分は一生懸命やっていると思っていても、信頼関係がないことで、利用者からの暴言や介助拒否になりやすく、家族からのクレームによって悩みに繋がることもあります。

また、介護職では多くの人が悩まされるのが腰痛です。姿勢が中腰になることが多く、入浴介助や移乗介助といった人を抱える動作の際に腰に負担がかかります。中には、勤務時間の過多や休憩も取れず立ったままでいることも多いので、腰痛ベルトをしながら業務をこなすなど対策をしている人も。他には、忙しい業務でトイレに行きたいときに行けず、我慢してしまうことで膀胱炎になる人もいるようです。